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A3000レビュー|E3000と比べてホロ曲がどう変わるか試してみた

特徴

・Aシリーズのハイエンド機 A8000 の設計思想を受け継ぎつつ、より手に取りやすい価格で登場

・新設計6.0mmダイナミックドライバー「f-Core DU」を搭載し、レスポンスの速さと高解像度を実現

・E3000に比べて解像度・分離感・横方向の音場表現が向上

・IEM型筐体と軽量設計により、長時間でも安定した装着感

・ケーブルは2Pin仕様でリケーブル可能、音質カスタマイズにも対応

・Hololive楽曲のような情報量の多い音源で、各パートの位置や質感が明確に聴き取れる

AシリーズはまずはハイエンドモデルであるA8000が販売されました。ピュアベリリウム振動板(普通な金属の表面に蒸着させたベリリウムコートが使用される事が多い)による非常に速いレスポンスが特徴でナチュラルで癖なく、非常にクリアで大好評でした(2025年8月現在生産完了品)。

今回レビューするA3000はA8000の成功を受け制作されたAシリーズでは一番リーズナブルなモデルで新設計6.0mmダイナミックドライバー「f-Core DU」を搭載して、筐体よりフィットするIEM型を採用しています。価格はE3000に比べると上がりますがその分だけの進化は感じられます。

スペック一覧

項目A3000E3000
筐体ABS樹脂(マット仕上げ)ステンレス
ドライバー6mmダイナミック型6.4mmダイナミック型
ケーブルOFCケーブル(2Pinリケーブル可能)OFCケーブル(固定)
感度98dB100dB
インピーダンス18Ω16Ω
質量18g14g
コード長1.2m1.2m
価格目安13000円~14000円(執筆時点)3000円~4000円(執筆時点)

※E3000のようなマイク有りモデルはありません。

付属品

イヤーピース(TYPE E 5サイズ

イヤーフック (TYPE B)

シリコン製キャリーケース

デザインと装着感

E3000の円筒状のカナル型からIEM(インイヤー型)に変わった事で重量は18gと多少増加しておりますが、耳のくぼみに沿うような形状で重さを感じず、装着感は非常に安定しております。

素材はABS樹脂ですが、マット仕上げでなっており、決して安っぽい印象はありません。傷も目立ちにくいように思います。

ケーブルは固定から2pinコネクターとなっており、リケーブルによる音質変化も味わえるようになっております。割と日本では一般的なMMCXコネクターでは無いので注意が必要です。

円筒状のカナル型と違って外観から多少左右の見分けを付きやすくなりましたが、左右軸色違いイヤーピースが付属しており、より視認しやすくなりました。ポーチから進化したシリコン製キャリーケースとイヤーフックが付属し、外出時の使用にも配慮されています。

音質

視聴環境

・Lotoo PAW S2

・リファレンス final E3000(関連レビュー参照)

・カバーはyoutube music オリジナルはSpotify

音色

E3000に比べると、A3000は解像度が高くややクールな印象で、全体的に硬質で輪郭がはっきりしています。音の立ち上がりが速く、明瞭感が強いため、楽曲のテンポ感や勢いが際立ちやすいです。

高域の印象

シンバルやハイハットの煌きがクリアで、倍音の伸びも素晴らしい。E3000では柔らかく抑えられていた高域が、A3000ではスッと抜けるように伸びるため、ライブ感や空気感がより感じられる。一方で、楽曲によっては高域の張りが続くことで耳に刺さる場合もある。

低域の印象

量感はE3000より控えめだが、タイトでスピード感があり、キックやベースの輪郭がはっきりしている。 沈み込みというよりはアタック感を重視した低域で、リズムの推進力が向上。 E3000のふくよかで余韻豊かな低域とは対照的だ。

音場の印象

横方向への広がりが際立ち、左右の定位が明確。E3000が目の前に音場を構築するのに対し、A3000はステージの横幅を強く感じさせる。ライブ音源や多人数ボーカル曲では、それぞれの声や楽器の位置がはっきりと分かる。

楽器分離

多楽器アレンジでも各パートがしっかり分離されており、楽曲によっては音数の違いがはっきりと聴き取れる。ギターのカッティングやシンセのレイヤー、ドラムの各パーツの位置が明確にわかる。E3000が全体を一体感のある響きにまとめる傾向があるのに対し、A3000は各パートの独立性が際立っている。。

聴き比べ

カバー曲:鬼ノ宴/ロボ子さん

いつもPONなロボ子さんの艶やかで落ち着いた低めの歌声に和楽器と重低音が絡み、妖艶さと力強さが同居するアレンジが魅力です。
COUNTDOWN LIVE 2024▷2025であやめ、ルイ、はじめと4人で歌っていた時から歌ってみたでないかなーと思っていました。

E3000
 歌声がより身近に感じられ、子音やブレスが鮮明に聴こえる。特に語尾の震える声がはっきりと分かる。低音は引き締まっていて、ドン、ドンと切れ味が良く、リズム感も抜群。時折響く笛や鈴の高音もクリアに聴き取れる。全体的に、宴会のような雰囲気はなく、精密に作り込まれた楽曲に感じられる。

A3000
 歌声は控えめで伴奏と一体感があり、柔らかく包み込むような艶やかな響きが特徴的。低音はふくよかで空間全体を揺らすほどの量感があり、高音は丸みがあって聴こえるものの、特に鈴は低音や歌声に隠れがち。音場は自然で、サビはお祭りのような賑やかな空気感が漂っている。

オリジナル:アトリエ/不知火フレア

温かみのある歌声と繊細なアコースティックサウンドが重なり、穏やかで情景豊かな世界観を描く楽曲です。

E3000
 ロボ子さんの時と同じように、歌声が近く感じられ、歌詞の一言一言がはっきりと響きます。ベースやドラムキックはタイトでスピード感があり、アコースティックギターやシンセの高音は気持ちよくシャープに伸び、粒立ちがとても良いです。高域の抜けと軽快なリズムが夏らしい爽やかさを強調する。

A3000
 歌声が柔らかく包み込むように響きます。ベースはふくよかで厚みがあり、曲全体を温かく支えます。 アコースティックギターやシンセの高音は滑らかに伸び、耳当たりが優しく、余韻が心地よく広がります。 音場の奥行き感も豊かで、アトリエの情景が目の前に広がるような、穏やかで包容力のある印象を強く受けます。

総評

A3000は、E3000の包み込むようなウォームサウンドとは異なり、解像度や分離感、横方向の音場表現が特徴のクリア系チューニングが魅力です。
高域は伸びやかでライブ感があり、低域はタイトでリズムの輪郭がはっきりしています。多人数ボーカルや多楽器のアレンジでも各パートがしっかり聴き取れるため、Hololive楽曲のような情報量の多い音源で特にその良さが引き立ちます。
一方で、柔らかく包容力のある響きを好む場合や、長時間BGM的に流して聴きたい用途では、E3000の方が疲れにくいと感じる人もいるでしょう。
価格は確かにE3000の約4倍しますが、A3000でしか味わえないサウンド体験があるため、一度試してみる価値があります。

おすすめな人

ライブ感やステージの広がりを重視する人 横方向の音場と明確な定位で、ライブ音源や多人数ボーカル曲が映える。

・楽器の分離感や細部の描写を楽しみたい人 ギターのカッティングやシンセのレイヤーなど、細かい音の粒立ちをしっかり聴きたい場合に最適。

・Hololiveやアニソンなど情報量の多い楽曲をよく聴く人 ボーカルと伴奏のバランスが良く、混雑したアレンジでも聴きやすい。

・E3000の音は好きだが、もう少し解像度やキレが欲しい人 同じfinalらしい自然さを保ちつつ、よりシャープな表現が得られる

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