
コスパ抜群のfinal Eシリーズの中でも、ゲームやVRコンテンツ向けに特化した最もリーズナブルなモデル、E500に興味を持ち購入を考えていたところ、サイトで「STUDY 1」という学習専用イヤホンを見つけた。
E500は空間のリアルさと定位感に優れ、STUDY 1は声の明瞭さを追求したモデルだが、その違いがHololiveの楽曲や日常のリスニングでどのように響くのか。本記事ではE3000を基準として、E500とSTUDY 1の特徴を比較してみる。
スペック一覧
| 項目 | E500 | STUDY 1 | E3000 |
|---|---|---|---|
| 筐体 | ABS樹脂 | ABS樹脂 | ステンレス |
| ドライバー | 6.4mmダイナミック型 | 6.4mmダイナミック型 | 6.4mmダイナミック型 |
| ケーブル | OFCケーブル(固定) | OFCケーブル(固定) | OFCケーブル(固定) |
| 感度 | 98dB | 98dB | 100dB |
| インピーダンス | 16Ω | 16Ω | 16Ω |
| 質量 | 15g | 15g | 14g |
| コード長 | 1.2m | 1.2m | 1.2m |
| 価格目安 | 1980円(執筆時点) | 2980円(執筆時点) | 3000円~4000円(執筆時点) |
※STUDY 1はマイク機能があります。
付属品
※写真は公式サイトを引用
E500・・・イヤーピース(TYPE E 5サイズ)

STUDY 1・・・イヤーピース(TYPE E 5サイズ)

デザインと装着感
E3000と同じ円筒状のカナル型で、素材はABS樹脂です。EシリーズではE1000も同じ素材を使用しているため、E500も見た目はほぼ同じ印象です。STUDY 1についても、色違いの同じモデルと言われても違和感がありません。
面白いのはE500はFinalいつもの左右軸色違いイヤーピースが付属していますが、STUDY 1にはクリアタイプのイヤーピースが付属しています。色は異なりますが素材は同じようです。
音質
E500

音色
E3000に比べると、さらにフラットで音色の主張が少ない印象です。ただし、解像度は低くないため、曇っている感じはありません。
高域の印象
控えめで刺さりにくいものの、少し距離を感じる印象。ただし定位はしっかりしており、埋もれることなく聴きやすい。
低域の印象
量感は控えめだが、タイトな印象もない。ただし、音が鳴っていないわけではなく、楽曲本来のサウンドをそのまま楽しむことができる。
音場の印象
音場や定位に全力を注いだ印象。ジャズやライブ音源を試してみたが、E3000はどうしても前方や耳元で鳴っているように感じるものの、空間の広がりは明らかに体感できる。
音が左右だけでなく上下にも広がり、低域や高域の強調がないため、ボーカルに集中しやすい。特にライブ音源との相性が抜群だと感じた。
楽器分離
定位はしっかりしていて、音が埋もれることもないため、楽器の音がある程度分離して聴き取りやすいです。ただし、情報量が圧倒的に少ないため、音数の多い楽曲では物足りなさを感じることもあります。
STUDY 1

音色
E500の無味無臭のナチュラルサウンドとは異なり、透明感と輪郭のシャープさが際立つクール音色に感じます。
高域の印象
透明感が際立ち、倍音の伸びがスッと抜けて美しい。シンバルやハイハットの粒立ちが鮮明で、ライブ感や空気感をしっかりと感じられる。特に女性ボーカルは非常に映える一方で、高域の張りが続くため、時折耳に刺激を感じることがある。
低域の印象
高域にフォーカスが合うからか量感はさらに控えめに感じる。ただし、しかしキックやベースの輪郭はしっかりしておりタイトな印象はある。
音場の印象
E500と同様にジャズやライブ音源を試してみたが、左右の定位は明確。しかし、E500で感じた上下方向の広がりはあまり感じられず、代わりに横幅が広がった印象。
楽器分離
多楽器のアレンジでも各パートが明確に分離している。高域がクリアで低域が締まっているため、ギターのカッティングやドラムの各パーツの位置がはっきりとわかる。
聴き比べ
ASMR:白銀ノエル
私自身はASMR配信は見たことが無いのですが、やはり調べてみると声に注力したイヤホンなので今回はASMRにしてみた。ASMRといえば団長かちょこ先というイメージが強かったので団長をチョイス(ぱっと見た感じちょこ先含めメン限が多い)
E500
E3000は近くで音が聞こえるなあという印象ですが、E500は音にしっかりとした距離感が生まれます。耳かきの音が一番近くで聴こえ、音声も左上や右上からしゃべっているだろうなあというのが明確に感じ取れます。
さらに、左から右へ音が移動する際も、その動きが自然に聴き取れるのが特徴です。
STUDY 1
細かい摩擦音や擦過音がはっきりと聞こえる。高域成分が強調されているため、耳かきの「カリカリ感」が鮮明に感じられる。団長の声もよりクリアで美しく聞こえる。
一方で、左右の定位はしっかりしているものの、E500と比べると音が近く感じられ、耳かきの音と音声が同じ場所から聞こえる印象がある。
音声作品:ホロライブインドネシア ホラーボイスドラマ

※公式の画像を引用しております。
ASMRで思ったのと違う感じがしたので、初めてボイスドラマを買ってみました。ホロライブインドネシア ホラーボイスドラマを選んだ理由は、値段が比較的リーズナブルだったことと、内容が全員分揃っていて日本語音声だったからです。
夏といえばホラーだし、ちょうどいいかなと思って選びました。
E500
上下や前後の距離感が自然で、身長差もしっかり感じられる(コボは下、レイネは上から聞こえる)。背後から囁かれるような演出がリアルで臨場感がある。空間全体の定位が自然で、迫ってくる音の移動も滑らか。距離感の変化がリアルで、驚かせる演出が効果的に活きている。
STUDY 1
細かい高域成分(ガサッ、キィ…)が鮮明で、質感がとてもリアルに感じられます。音声も非常に聴き取りやすく、囁きの明瞭さは抜群です。ただし、近距離で高域が強く響く場面では緊張感が増します。
総評
E3000を基準に聴き比べると、E500は空間のリアルさと定位感に特化した“距離感の名手”、STUDY1は透明感と輪郭のシャープさで声を際立たせる“クールな声特化型”という個性が際立ちます。
ASMRやホラーボイスドラマでは、E500は音の移動や上下前後の距離感が自然で没入感が高く、STUDY1は囁きや細かい摩擦音の鮮明さで緊張感や臨場感を強調します。
同じABS樹脂筐体を採用するE1000は、よりシンプルでフラットなチューニングの入門機で、E500やSTUDY1のような特化方向はなく、素直な音色で幅広いジャンルに対応します。
E500は「空間のリアルさを楽しみたい人」、STUDY1は「声の明瞭さを最優先する人」と、役割が明確に分かれています。

