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【連載企画】ホロライブカバー曲原曲比較 Vol.2|KING・神っぽいな・フォニイ+finalイヤホン相性解説

【連載企画】ホロライブおすすめカバー曲5選|原曲比較&finalイヤホン相性解説

※2025/8/27時点の公開情報に基づきます。今後も同様の形式でおすすめカバーを紹介予定です。 新幹線でひたすら席蹴られるリンちゃん – 名桃鈴ねね https://www.youtube.com/watch?v=m3TnOiVudXQ 原曲:新幹線でひたすら席蹴られるリンちゃん / 鏡音リン 特徴:原曲のボカロ特有の無機質なテンポ感に比べ、ねねち版は掛け声・セリフ・効果音がより有機的にリズムへ溶け込み、聴覚も視覚も賑やか。戸惑いから楽しさへ移る感情のグラデーションも一層豊かに。 推しポイント:“笛はだ ...

同じ曲でも個性は真逆──今回はあえて対照的な歌声と表現を持つメンバー同士の公式カバーを選び、その違いを原曲比較と音響レビューで掘り下げます。

KING(Kanaria)|星街すいせい vs ときのそら【歌唱・音響比較】

原曲の特徴

中毒性の高いループ感と、低音の重さと高音の鋭さが交互に迫る中速テンポのエレクトロ系ナンバー。威圧感と妖しさを併せ持つ独特の世界観が特徴。

カバーA:星街すいせい

  • 特徴:圧倒的な歌唱力で高音域の伸びと低音の厚みが両立し、原曲の中毒性をさらに引き上げている。クールでダークな世界観を原曲の妖しさを保ちつつ、すいせいらしいスタイリッシュな雰囲気を演出。
  • 原曲比較:原曲の構成や雰囲気は忠実に再現しつつ、星街すいせい特有の声質と表現力で中毒性を増している。高音の伸びと低音の厚みが加わることで、原曲の妖しさに重厚感がプラスされている。
  • 推しポイント:冒頭「ゆーあーきんぐ」の入りで一声目から圧を感じさせる発声で、視聴者を一気に楽曲世界へ引き込む。ラストの余韻はフェードアウトではなく、切り際まで力強く歌い切ることで印象を残す。
  • 音響コメント:低域は控えめで中高域が明瞭。解像感重視のため、final E2000で輪郭を際立たせると高音の伸びがより映える。

カバーB:ときのそら

  • 特徴:原曲の威圧感よりも、柔らかく包み込むような声質で「KING」を表現。ホロライブ内でも屈指と評される高音域のクリアさが際立つ。
  • 原曲比較:少し背景の楽器成分がタイトになった印象。「ぱっ ぱっ ぱっ」の定位移動など、ヘッドホンやイヤホンで聴くと楽しい音響演出も。
  • 推しポイント:サビの高音でもファルセットのような張り上げずに澄んだ響きを保つ技術が光る。他のKINGカバーが「威圧感」を前面に出す中、そら版は「可愛さ+上品さ」で差別化。
  • 音響コメント:中域の密度が高く、柔らかい響き。final E3000で包み込むような音場を楽しむと、可憐さがより際立つ。

聴き比べ総評

ときのそら版は柔らかく透明感のある歌声で原曲を可憐に再解釈し、星街すいせい版は低音の厚みと高音の力強さで重厚かつスタイリッシュに仕上げた、対照的な魅力を放つ「KING」カバー。

神っぽいな(ピノキオピー)|大神ミオ vs 風真いろは【歌唱・音響比較】

原曲の特徴

テンポの速い四つ打ちと跳ねるようなシンセリフ、ピノキオピーらしい皮肉とユーモアを織り交ぜた歌詞が特徴のボカロ曲。軽快さと毒気が同居する独特の中毒性を持つ。

カバーA:大神ミオ

  • 特徴:フレーズを直線的に刻む一方、語尾でほんのり空間を残し“包容力”を作る。全体の情緒は“攻撃性<落ち着き”。声の面の強さで聴かせる。
  • 原曲比較:キーを下げ、温かみと落ち着きを重視。攻撃性よりも包容力を前面に。
  • 推しポイント:低音域の説得力で冒頭から世界観に引き込む。サビの中低域の鳴りが心地よく、音圧ではなく“厚み”で高揚させる。
  • 音響コメント:低域の沈み込みと中域の厚みが魅力。final E3000で低音の包容力を味わうと、落ち着いた表現がより深く響く。

カバーB:風真いろは

  • 特徴:MVの姿は忍…侍。愛らしさとクールさの二面性をフレーズ内で切り替え、低音は息を含ませて“陰影”、高音は張りすぎずストレートに伸びる。
  • 原曲比較:ドラムやベースのアタック感がやや抑えられ、全体的に耳当たりが柔らかくなっている。
  • 推しポイント:中盤の低音語りから「Do you know?」への落とし方が冷たく艶っぽい。サビの高音は芯のある直線的な響きで、語感のアタックが気持ちよい。
  • 音響コメント:高域の抜けと定位の広さが特徴。final E2000で輪郭を明瞭にすると、語感のアタックがより鮮明になる。

聴き比べ総評

風真いろは版は可憐さとクールさを切り替える抑揚と和風モチーフで立体的に魅せ、大神ミオ版は-2キーの中低域とハスキーな温度感で落ち着きと厚みを前面に出した、対照的な表現の「神っぽいな」。

フォニイ(ツミキ)|雪花ラミィ vs 角巻わため【歌唱・音響比較】

原曲の特徴

ジャジーで不安定なコード進行と、跳ねるリズムに乗せた感情的な旋律が特徴。切なさと毒気が同居する、現代的で中毒性の高いボカロ曲。

カバーA:雪花ラミィ

  • 特徴:普段の柔らかく可憐な声質から一転、低音域の艶とクールさを前面に押し出し、聴き手に意外性と緊張感を与える。
  • 原曲比較:人間的な抑揚と低音の深みで、感情の陰影を強化。
  • 推しポイント:全体を通して「普段のラミィ像」とのギャップが最大の魅力。サビの儚さから鋭さへ一気に切り替わる瞬間が強烈な印象を残す。
  • 音響コメント:低音の艶と高域の透明感が共存。final E3000で低域の深みを、final E1000で高域の抜けを楽しむのも面白い。

カバーB:角巻わため

  • 特徴:わため特有の柔らかく透き通った声質を活かし、切なさと温もりを同時に表現。高域をクリアに、伴奏との空間感を広く取り、声が空間に溶け込むような響き。
  • 原曲比較:温かみを加えて聴きやすくアレンジ。高音の透明感が原曲の鋭さを柔らかく中和。
  • 推しポイント:透明感のある響きが楽曲の孤独感を優しく包み込む。語尾の柔らかい処理で刺々しさを抑え、高音と中音のバランスが良く聴き疲れしない。
  • 音響コメント:中高域の滑らかさと空間の広がりが魅力。伴奏との距離感が適度にあり、ボーカルが前に出すぎず自然に溶け込む。final E1000で軽快さと高域の透明感を、final E2000で定位感と中域の厚みを強調すると、温もりと切なさの両方が際立つ。

聴き比べ総評

雪花ラミィ版は低音の艶と鋭さで“大人の哀愁”を描き、角巻わため版は透明感と温もりで孤独感を優しく包み込む、対照的な解釈の「フォニイ」。

まとめと機種別おすすめ

今回の3曲ペア(KING/神っぽいな/フォニイ)は、いずれも原曲の魅力を保ちながら、歌い手ごとの声質・表現力・アレンジで全く異なる世界観を描き出す好例でした。 同じ曲でも、

ポイント

  • 力強さと重厚感で押し切るタイプ
  • 柔らかさや透明感で包み込むタイプ
  • 温もりや切なさをじっくり聴かせるタイプ といった具合に、方向性は大きく変わります。

音響的にも、低域の厚み・中域の密度・高域の抜けなど、イヤホンの特性によって聴こえ方が大きく変わるのが面白いポイントです。

🎧 機種別おすすめ

ポイント

  • final E1000  軽快で抜けの良い高域が特徴。高音の透明感や軽やかなテンポ感を活かしたい曲(例:角巻わため「フォニイ」、風真いろは「神っぽいな」)に最適。
  • final E2000  定位と輪郭が明瞭で、ボーカルと伴奏の分離感が際立つ。解像感を重視したい曲(例:星街すいせい「KING」、風真いろは「神っぽいな」)におすすめ。
  • final E3000  包み込むような音場と低域の深みが魅力。厚みや没入感を味わいたい曲(例:大神ミオ「神っぽいな」、雪花ラミィ「フォニイ」)で真価を発揮。

詳しくは final E1000/E2000レビュー記事 も参考にしてみてください。

💡 次回予告 Vol.3では、「バラード&しっとり系カバー」を特集します。感情表現や余韻の作り方に注目し、原曲との距離感やアレンジの妙を、今回と同じフォーマットで原曲比較とイヤホン相性から掘り下げます。しっとりとした世界観の中で、どのイヤホンが最も心に響くのかも検証予定です。

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