
SOUND WARRIOR SW-HP300は、城下工業が長年の業務用設計で培ったノウハウを活かしたセミオープン型リスニングヘッドホンです。
本記事では、音質傾向・装着感・他モデルとの比較に加え、ホロライブの人気楽曲(DAYBREAK FRONTLINE/音乃瀬奏、Go-Getters/森カリオペ、Stellar Stellar/星街すいせい)を使った試聴レビューをお届けします。
「自然な広がりのある音場」「低音の厚み」「長時間でも疲れにくい装着感」を求める方に向けて、購入前に知っておきたいポイントをまとめました。
スペック一覧
| 形式 | セミオープン型(セミオープン・エアー・ダイナミック型) |
| ドライバー | 40mmダイナミック型 |
| インピーダンス | 40Ω/1kHz |
| 感度 | 102dB/1kHz,1mW |
| 再生周波数帯域 | 10Hz~35kHz |
| 質量 | 230g(本体のみ) |
| コード長 | 1.2m |
| 付属品 | 6.3mm変換プラグ |
| 価格目安 | 20,000〜22,000円(2025年8月時点) |
デザインと装着感レビュー
光沢を抑えたマットブラック仕上げは指紋や映り込みが目立たず、業務用らしい落ち着いた印象。
約230gの軽量設計と適度な側圧で長時間リスニングでも快適。イヤーパッドはMDR-CD900STより厚く、耳の圧迫感を軽減します。
セミオープン構造の通気性により蒸れにくく、眼鏡使用時も快適。ヘッドバンドの長さ調整も滑らかで安定感があります。
音質レビュー(セミオープンならではの広がり)

H3: 音色
全体的に温かみのあるチューニングで、密閉型のSW‑HP20‑Bよりも低音が厚く、音場の広がりが大きい印象です。 音像はシャープに立つタイプではなく、空気感を伴ってふんわりと広がり、楽曲全体の雰囲気や余韻を味わえるサウンドです。 ホロライブ楽曲では、ボーカルが前に出ながらも伴奏と自然に溶け合い、聴き疲れしにくいバランスに仕上がっています。
H3: 高域の印象
高音は丸く優しく、刺激が少ないため長時間でも耳が疲れにくいのが特徴です。 シンバルやハイハットなど金属系の音はやや控えめで、MDR‑CD900STのような鋭い輝きは抑えられています。 例えば「DAYBREAK FRONTLINE」では、サビのシンバルが耳に刺さらず、曲の熱量を心地よく楽しめます。
H3: 低域の印象
ドラムやベースの量感が豊かで、「面」で押し出すような迫力があります。 低域はタイトさよりも包容力を重視したチューニングで、ライブ音源のような臨場感を演出します。 「Go‑Getters」ではビートが体に響き、曲の勢いをそのまま浴びるような没入感が得られます。
H3: 音場の印象
左右・奥行きともに広く、ライブ会場で包まれるような空間表現が魅力です。 密閉型のSW‑HP20‑BやMDR‑CD900STと比べてもステージ感が大きく、特にホロライブ楽曲のサビやコーラス部分でその広がりが際立ちます。 「Stellar Stellar」では、サビの広がりと高域の伸びが相まって、空間全体が開けるような感覚を味わえます。
H3: 楽器分離
各パートの位置関係は自然で、密閉型ほど輪郭を強調しない代わりに、全体の一体感があります。 楽器同士が重なっても混濁せず、ボーカルや主要メロディが埋もれにくいのが特徴です。 「DAYBREAK FRONTLINE」では、ギターのカッティングとボーカルが程よく分離しつつも、全体のまとまりを保っています。
聴き比べ
カバー曲: DAYBREAK FRONTLINE
🎵 DAYBREAK FRONTLINE/音乃瀬奏
透明感ある高音とエネルギッシュなバンドサウンドが魅力の楽曲。Aメロの繊細さからサビの迫力まで、設計思想が音に現れます。
・SW-HP300: 低音が厚く、ドラムのキックが「面」で迫る迫力。音の広がりが大きく、ステージ全体が耳の前に開ける印象。ボーカルは前に出ながらも空気感と混ざり、ふんわりとした質感に。高音はやや控えめで、シンバルやハイハットの刺激が少なく聴きやすい。長時間でも疲れにくく、曲の熱量を心地よく楽しめる。
・SW-HP20-B: 低音はややタイトで輪郭がハッキリ。ドラムやギターの位置関係が明確で、演奏の一体感より各パートの独立感が強め。広がりはSW-HP300ほどではない。
・MDR-CD900ST: 音の輪郭がさらにシャープで、細かいニュアンスまで拾いやすい。ハイハットの金属感や小さな音まで聞こえるが、全体はややドライでモニター的。
オリジナル:森カリオペ Go-Getters
🎵 Go-Getters/森カリオペ
ラップとロックが融合したエネルギッシュな楽曲。低音のビートとボーカルの掛け合いが楽しい。
・SW-HP300: 音の広がりが大きく、包み込まれるような没入感。ビートが体に心地よく響き、曲の勢いをそのまま浴びる感覚。高音は刺激が少なく、長く聴いても耳が疲れない。空間の奥行き感があるため、ライブ音源のような臨場感が味わえる。
・SW-HP20-B: 音の輪郭が明快で、ラップ部分の言葉の切れやリズムのキレが際立つ。低音はタイトでビートの芯がしっかりしているが、ステージ感はコンパクト。
・MDR-CD900ST: 細部のチェック向き。呼吸音や小さな効果音まで明確に捉えられるが、空間はあまり広がらない。
総評
SW‑HP300は、密閉型では味わえない広い音場と自然な余韻が魅力のセミオープン型です。
低音の厚みと包まれる臨場感を重視したチューニングで、SW‑HP20‑BやMDR‑CD900STと使い分けることで音楽の楽しみ方が広がります。 交換対応やバランス接続にも対応し、長く付き合える一本です。
アマゾンは少し高めでサウンドハウスやヨドバシ電気がポイント込みで最安値ですが、楽天市場もポイントが良ければ値段は変わらないので利用したい場合は以下がお勧めです。
SOUND WARRIORの機器はレンタルができるのでそちらもお勧めです。1台目は7泊8日1800円ですが2台目以降は300円なのでHP-20 と同時に借りて聴き比べも面白いです。
※8/18時点で在庫が無く、HP-20-Bを載せております。在庫あればental-SW-HP300 で検索すれば表示されるはずです。